ある門番たちの日常のようです
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340: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/04(水) 22:10:25.62 ID:KBfEQrQA0
鎮守府の電源は生きているはずなのだが、地下への階段を照らすのは緑色の非常灯だけ。お世辞にも十分な光量とは言い難く、踊り場の所だけがストリップ・ショウの舞台上のように照らし出されている。

(,,゚Д゚)「ライト点けろ!」

( ̄⊥ ̄)「暗がりはなるべく作るな!とにかく広い範囲をくまなく照らせ!」

俺自身特別仕様の軍用懐中電灯をAK-47の下部に装着し、スイッチを入れながら後ろの奴等に向かって叫ぶ。ファルロ達ロシア軍もちゃんと装備していたようで、18個の白く丸い光が途端に地下行き階段のあちこちへと伸びる。

(,,゚Д゚)「Clear!」

( ̄⊥ ̄)「そのまま降りろ!行け行け行け!」

踊り場まで何事もなく辿り着いたところで、そのままライトを下へ向ける。映し出されたのは階段の終わりに立ち塞がる鉄製の扉で、右側の壁には新築マンションのオートロックを思わせる機械のプレートが埋め込まれていた。

扉の前や周囲には人影が無く、階段から扉までは5メートルにも満たない細い一本道で隠れるような場所もない。俺とファルロはハンドサインで江風達に着いてくるよう合図を出しながら、一息に残りの階段を駆け下りて扉にピタリと身を寄せる。

(,,゚Д゚)「扉を開ける方法は?」

( ̄⊥ ̄)「カードキーとパスワードだ。キーは当然私が持っている」

そういってファルロは胸元から銀色の薄いプラスチック製の板を取り出す。小さな長方形のそれが、早い話この扉を開けるカードキーなのだろう。

( ̄⊥ ̄)「パスワードの方も、変えられるのは艦娘提督である私だけだから問題なく開けることができるが………どうする?」

(,,゚Д゚)「どうするもクソもないさ」

扉に窓はなく、中の様子を伺うことはできない。時雨や江風に破壊させてもいいが、かなりの厚さを持つそれは艦娘の力でも正直破壊できるか微妙なところだ。下手に曲がるだけになって開けられなくなれば、それこそ突入にいらない時間を食う。

入り口での待ち伏せという不安要素に目をつぶっても、ここはファルロに開けて貰うしかない。

(,,゚Д゚)「時雨、江風、正面に立って警戒。西井、ランディ、二人を援護できるよう一段上で射撃体勢」

「りょーかい」

「あいよ!」

「了解です」

「Yes sir」

4人分の返事がこだまし、それぞれが配置についたのを見届けて合図を出す。ファルロは頷くと、手元のカードキーをプレートに当てて表面に現れた数字パネルを手早く操作していく。


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