235: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/07(木) 14:44:39.02 ID:y5a/8HOy0
「っと、青葉がやらせませんよ!!」
「叢雲、対空戦闘に移る!!撃ぇっ!!」
『……!?』
『────……』
『『『────!!!』』』
2隻の軍艦によって張り巡らされる対空弾幕。爆炎に呑み込まれ、火線に貫かれた敵機が吹き飛ぶが、その数は両手の指で数えられる程度にしかならない。残る20機強の機体は、散開と集合を繰り返し砲火の隙間をくぐり抜け肉薄してくる。
「Огонь!!」
(*#゚―゚)「撃ち方、始め!!」
「Fire, Fire, Fire!!」
一機一機の形までくっきりと見え始めた頃に、今度は我が輩たちが構えるアサルトライフルやサブマシンガンが火を噴いた。時速600km/hオーバーの敵機を“狙い撃つ”ような所行は仮に“海軍”であっても無理難題に等しく、反撃というよりは妨害行動に近い形で奴等の進路に弾丸をばらまく。それでも加速を付けすぎていた一機が真下から弾丸に貫かれて爆散し、肉薄を欲張った一機が被弾して煙を噴きながらあらぬ方向へふらふらと飛んでいく。
そして攻撃を受けなかった大半の機体が、そのまま対地攻撃へと移行した。
「くぅ………!!」
「っ」
「ヌァアアアアアアアア!!!?」
口内の機銃から迸る20近い火線。大半は叢雲と青葉に降り注いだが、狙いがそれた一本は叢雲のやや後ろにいたロシア兵を貫く。肩口から抉り取られた左腕が鮮血と共に地面に転がり、兵士の口からは甲高い悲鳴が漏れた。
『『『────……』』』
「っ、よくも!」
【Ball】達はそのまま我が輩たちの頭上を飛び去ると、叢雲が放った追撃の弾幕を悠然と躱しながら付近を飛行していたMi-28に獲物を見つけたピラニアの如く群がる。
コンマ1秒ほどの間すら置かず、蜂の巣になった【ハボック】が黒煙と炎を撒き散らしながら市街地に叩きつけられた。
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