ある門番たちの日常のようです
1- 20
105: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/19(土) 21:02:56.23 ID:Pj/0RVMWO






ムルマンスク鎮守府並びに同海軍基地は、ロシアのみならず欧州諸国───特に、ドイツ、ポーランド、スイス等を中核とした東欧連合軍にとっても極めて重要な拠点だった。

前面の敵を抑えるのに手一杯な連合軍の背後に敵が浸透することを妨げる防御の要であり、学園艦や民間人の疎開・避難に際してその中継点として機能する交通の要衝でもある。艦娘戦力とそれらの整備施設、そして巨大な陸海戦力を擁するため連携すれば攻勢作戦の軸にもなり得る。

単に艦娘戦力の物量だけで見ればイタリアが現状は欧州筆頭だが、内陸深くへの侵入と橋頭堡の確保を許し日本に次ぐ艦娘先進国だったドイツが半壊している現在は圧倒的に欧州全体で陸戦兵力と艦娘を補充・整備する環境が足りていない。

元々ウクライナ問題を始めEU各国はロシアと大小様々な外交問題を抱えており、ことにドイツは第二次大戦での因縁や先日のルール地方に対する核兵器投射など並々ならぬ確執がある。しかしそれらを抱えてなおロシアと連携し、かの大国とその要衝ムルマンスクに縋らねばならない程度には、東欧連合軍は困窮を極めていた。

故に、ムルマンスクが反政府勢力と彼らに同調した相当数の市民によるクーデターで制圧された挙げ句正規軍の支援が途切れた状態で深海棲艦の襲撃をうけているという報せが入ったとき、東欧連合加盟各国首脳は一様に顔色を失った。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
484Res/548.20 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice