キョン「最近、生え際が気になる」
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62: ◆y7//w4A.QY[saga]
2017/08/13(日) 23:18:28.73 ID:YmzdRI7k0
【北口駅前 時計塔】

キョン「は、はは。俺は今、夢の続きを見ているのか」

カップルA子「今日もA男かっこいいー! 光に反射してる!」

カップルA男「ふっ。この日のためにスキンヘッドにしてきたからな! バリカン後のカミソリ仕上げよ!」

キョン「……」チラ

カップルA子「……? カミソリ? 地ハゲじゃないの?」

カップルA男「あっ、いや、その」

カップルA子「うそぉ⁉︎ 俺の毛根は死んでるんだって得意げに言ってたじゃない!」

カップルA男「ち、ちがうんだ! それは――」

カップルA子「ダサっ! ハゲじゃないなんて糞ダサっ!」

カップルA男「えぇぇぇ……」

キョン「――はぁ、見渡す限りのハゲばかり。来る途中も、サラリーマンも、カップルまで。どうなってんだ、一体」

ハルヒ「お待たせ! キョンが一番? 殊勝な心がけね!」

キョン「ハルヒ。少し、聞きたいんだが」

ハルヒ「みくるちゃんたちは遅れてるのかしら?」

キョン「頼むから今は俺の話を聞いてくれ。でないとなにかのドッキリを仕掛けられてるのかと疑わずにはいられないんだ」

ハルヒ「なに?」

キョン「ハゲをどう思う……?」

ハルヒ「あぁ、流行ってるわよね。なんで? あんたもハゲにするの?」

キョン「ハゲにするのかというのはおかしいだろう。スキンヘッドというのは部分ハゲがとる最終手段として主に……ってそうじゃない。流行って……?」

ハルヒ「学校の男子はみんなしてるじゃない。あんたと古泉くんくらいよ。ハゲにしてないの」

キョン「は、はぁぁぁっ?」

ハルヒ「な、なに? なんでそんなことで驚くの? 流行りに乗っかってやるなんて普通でしょ?」

キョン「ちょ、ちょっと待ってくれ! いつから流行りだしてるんだ⁉︎」

ハルヒ「いつからって。忘れちゃった。坊主文化は大昔からあるものじゃない。流行なんて周期があるんだし、そりゃちょっと前は廃れたけど、オーソドックスな髪型のひとつよ」

キョン「坊主が、オーソドックス?」

ハルヒ「手軽だし、清潔感があるし。髪型で誤魔化されないし良いことづくめでしょ。変に髪型をキメてるなんて土台の造形に自信がない証拠よ」

キョン「髪型をキメるのがか?」

ハルヒ「ワックスとか整髪料をベタベタ塗ったくってさあ。すぐに鏡を気にしちゃうなんて気持ち悪い。あんたもハゲにしたらいいのに」

キョン「ど、どうなってるんだコレ。……素朴な疑問がわいたんだが、女はしないのか?」

ハルヒ「はぁ? 女の子は化粧するんだし髪は装飾品! いいの!」

キョン「い、意味がわからん」

ハルヒ「ふん、急になに言いだしたのかと思ったら。こっちがわけわかんないわよ」


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