アナスタシア「流しソ連」 神崎蘭子「そうめんだよ」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/08/05(土) 11:15:39.61 ID:OmBVDc6xo
「よいしょ、っと……」
「おかえりなさいです、肇。大漁、ですね」
「お疲れ様です。快く提供してくれましたよ」
三本の竹を担いで戻ってきたのは肇。
山育ちの彼女は結構な力持ちさんでした。
地主と交渉し、近隣の小さな林から刈り取って来たばかりの新鮮な真竹です。
「知りませんでした。肇はネゴ、得意なんですね?」
「ふふっ。アイドルは笑顔が武器ですから」
そう言いながら、肇はウィンクをぱちり。
作務衣と手拭い姿ではありますが、その笑みはまるで天女でした。
腰へぶら下げた随分と大ぶりな剣鉈も、どこか嬉しそうに陽光を閃かせます。
肇はワシントンの逸話からよく学んでいました。
「アーニャさんは今、お手すきですか?」
「ダー。手伝います」
「では一本、お願いします」
ごっ。ぱんっ。がごっ。
用意してあった肉厚のマチェットを手に取りました。
ばつん、ばつんと、余分な枝葉を払っていきます。
十分な長さを残して先端を打ち落とすと、返す刃で全体を真っ二つにしました。
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