9: ◆WpEgOxXb5Y[sage saga]
2017/08/03(木) 17:32:20.16 ID:EjL7S2SM0
封筒を開けると、中身は特に何も入っていませんでした。
ただのなにもない封筒でした。
何もなかったとがっかりしながら、
作業を再開しようと机の方を向いた時でした。
???「やぁ」
そこに、いました。
いました。と言っても人間が居たわけではありません。
うっすらと見える何かがいたのです。一般的には幽霊と言うのでしょうか。
でも撫子は今の状況になっても驚いたりしません。
普通の人なら驚いて逃げ出す人も多いと思います。
でも撫子の場合は巨大な蛇の霊などを見ている訳ですから、
この程度じゃ驚きませんよ。
???「開けてくれてありがとう、おかげで形だけだが復活できた」
何をいっているんでしょう、この何かは
まるで私のお陰でできたかのような....
???「じゃあ、早速とり憑かせてもらうよ」
撫子「え、ええ!?ちょっと待って!!」
???「どうしたんだい?そんなに驚いた顔して」
そりゃあ驚きますよ、いきなり復活できたと言われて混乱しているのに、
さらに追い討ちがかかるように、
とり憑きたいといってきたんですから、
何かのギャグかなにかでしょうか、
もしこれが本気なら、冗談じゃあありません。
撫子「なんで....撫子なの?」
???「なんで?」
???「お前は1回神様になった経験あるからな」
???「だからお前は適任なんだよ」
撫子「.......」
撫子は何も言えませんでした。
確かに神様になったことはあります。
でもあれはクチナワさんのおかげであって....
私は何もしていません。
私は何も....
???「自分は何もしていないって?そんなわけないじゃないか」
ズバリと言い当てられました。
きちっと言い当てられました。
そんなに撫子は言っていることが顔に出るんでしょうか、
???「とにかく」
撫子がそう考えているとその何かがいきなり言って来ました。
???「お前の体に取り憑かせてもらうぞ、いいな?」
撫子「......」
結局それが目的なんですね。
どうしたらいいかもう分かりません。
30Res/28.75 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20