59: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:54:19.51 ID:1oure80i0
そこにステージ袖から奈緒が走ってくる
ここからはアタシたち二人のステージだ
60: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:54:54.17 ID:1oure80i0
そのときアタシと奈緒の目線が合った
「やったぞ!!加蓮!!!」
そう言いたげな目線に
61: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:55:23.62 ID:1oure80i0
この曲は独りよがりだったアタシたちをつなげてくれた
ねぇ奈緒、このライブでアタシたち強くなれたかな?
アタシたちらしく歩き始められたかな?
62: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:55:49.99 ID:1oure80i0
奈緒の吐息が聞こえる
「加蓮…ありがとなっ」
ぼそっと奈緒がそう呟く
アタシが呆然としている間に会場は一斉に揺れるような大歓声に包まれる
63: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:56:20.36 ID:1oure80i0
後ろを振り返ると
奈緒がステージからどこまでも続く光の海に向かって叫んでいるようにも見えた
64: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:56:53.33 ID:1oure80i0
時間は進み、その日の夜
アタシたちの出番は後半の方だったから
あの後はすぐにアンコールに入って公演は終了となった
「福岡公演!1日目お疲れさまでしたぁ!」
65: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:57:19.81 ID:1oure80i0
「加蓮!!たすけてくれよぉ」
奈緒の情けない声が聞こえてくる
66: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:57:48.00 ID:1oure80i0
「はぁ…疲れた…」
「こんなんで明日のライブ大丈夫かよ…」
67: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:58:15.52 ID:1oure80i0
なーんて今日一日をしみじみと振り返っている奈緒
打ち上げの時にほとんど二人で話せなかったこともあって
アタシはそんな奈緒にいたずらがしたくなってきてしまった
「なーおー?」
68: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:58:42.50 ID:1oure80i0
「奈緒…すいとーよ♡」
69: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:59:28.62 ID:1oure80i0
そういった途端に奈緒の顔がボッと赤くなる
「ばっ!!!いきなりなに言ってんだよ!!!」
「さぁ?なんでしょうね」
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