30: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:34:02.16 ID:1oure80i0
〜奈緒SIDE〜
「逃げ出してしまった…」
あたしは加蓮の些細な一言でピンと張っていたあたしの心の糸は緩んでしまった
加蓮だってあたしを励ましてくれようとしていた…はず?
31: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:34:30.61 ID:1oure80i0
「はぁ…情けないなぁ」
自問自答のように口に出す
口に出してしまうと逃げてしまった自分がもっと情けなく思えてきて
こんな時はだれかと話していたかった
「まぁこれからレッスンなんだけどな」
32: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:35:04.66 ID:1oure80i0
「こんにちわー」
レッスンルームの扉を開いてトレーナーさんに挨拶する
「うん、奈緒ちゃんこんにちは」
お、今日はルーキートレーナーさんか
33: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:35:32.71 ID:1oure80i0
「ほら!奈緒ちゃん!!ステップ遅れてるよ!!!」
「はい!!!」
レッスンが始まって30分
さすがに自主練から続いてるからなのか、自分でも疲労しているのがわかるようになってきた
34: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:36:04.42 ID:1oure80i0
そういったときアタシの視界が眩む
「奈緒ちゃん!!!!!!!」
35: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:36:33.28 ID:1oure80i0
「奈緒ちゃん!!大丈夫!?」
トレーナーさんが慌てているのがわかる
「だ…大丈夫です…」
膝をついてゆっくり立ち上がろうとする
けど力が上手く入らない
36: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:37:38.31 ID:1oure80i0
ゆっくり歩き出した時に目の前に誰かがゆっくり歩いてくる
「アー、ナオ?どうしましたか?」
声をかけ来たのは今回Memoriesを元祖歌っていたLOVE LAIKAの一人で
37: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:38:21.63 ID:1oure80i0
〜加蓮SIDE〜
「奈緒!!!」
アタシはレッスンルームの扉を勢い良く開ける
しかしそこには誰もおらず、奈緒のタオルと水筒が乱暴に置かれているだけだった
38: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:39:03.56 ID:1oure80i0
虚無感
今のアタシの心を表すのにはその一言で十分だった
39: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:39:31.61 ID:1oure80i0
取り返しの付かないことなのかもしれない
「あれ?加蓮ちゃん?こんなところでどうしたの?」
後ろから声をかけてきたのは
40: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/08/02(水) 19:40:24.74 ID:1oure80i0
アタシはトレーナーさんの腕にしがみつき、自分でもびっくりするくらいの大きな声を出していた
「奈緒ちゃんならレッスン中に体調が悪くなってしまって、保健室で寝てるよ?」
「奈緒が…?」
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