39:名無しNIPPER[saga]
2017/09/03(日) 13:13:50.01 ID:uPmb6hplO
それでから、悪役にもお母さんがいて、妹がいて、ちっさくてボロい家がある。
みんな、そのボロい家での生活を守るために頑張ってたりするんだ。
私のことじゃない。何かのドラマの話しだ。
私のことじゃないから。
放課後、まさみと別れて花屋に向かった。
一人で過ごすなら、小さい植物でもあったら違うと思う。
蝶々でも寄ってきそうな黄色の葉っぱの観葉植物を発見。
ほわほわしてるし、ぴったりだった。
持ち上げると葉っぱが動いて、なんだか可愛かった。
「これ、ください」
喜ぶかな。
って、またそうやって反応を気にする。
気にするな。気にするな。
鉢が倒れないように、ショップのお姉さんが囲いを入れて袋に入れてくれた。
「これ、今の時期はお花が咲きますからね」
「え?」
葉っぱしかない。
「ここ」
指を差されて、目をこらす。
アリくらいの蕾がある。
「これが、桃色の花を咲かせるんです」
「へえ」
可愛い奴だ。
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