蜂はお花のなかに(オリジナル百合)
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26:名無しNIPPER[saga]
2017/08/23(水) 23:57:18.68 ID:bNZPw4GMO
長い睫。濡れた髪が肩からはらりと広がった。
髪は誰が切っているのか、自分で切っているのか。
どうでもいいか。
水を受け取って、ぐびぐび飲んだ。

「ここで寝る?」

とみすずが聞く。

「……」

それってつまり、私のベッドをみすずが占領するということだ。
まるで私が居候しているみたいじゃない。
なんか悔しい。
その悔しさは隠しながら、私は首を振った。
大人にならなくちゃ。

「部屋で寝る」

「じゃあ、立てる?」

片腕を支えられた。
背中が震えた。

「一人で、大丈夫だし」

思ったより低い声で拒否してしまう。

「そっか」

なんで、そんなに距離を縮められるのだろう。
出会ってからまだ数日しか経ってないのに。
分からない。
私はきっと人見知りなんだ。



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