蜂はお花のなかに(オリジナル百合)
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23:名無しNIPPER[saga]
2017/08/23(水) 23:10:34.33 ID:bNZPw4GMO
「それでから、まずはみすずは前の親戚のお家の時と同じように、外に出ない、ベランダに出ない、電話に出ない。SBD三原則。オーケー?」

「なにそれ」

「いいの」

お母さんがきっぱりと言った。
みすずは、小さく頷いていた。

「かほは、みすずの事を話さない。聞かれても答えない。それから、みすずの欲しいものは買ってあげること。貯金の範囲で。分かった?」

「分かったけど、みすずはしんどくないの」

「うん、大丈夫」

なんでこんなに素直に聞くのかな。

「かほ、余計な事考えないの。以前ね、みすずが前の前の家にいた時にね、バレちゃったことがあって、それはすごく大変だった。だから、そのお家は引っ越ししなくちゃいけなくなったの。で、みすずの親戚のお家に預かってもらってたのよ。でも、そこでもいざこざがあってね、みすずも凄く苦労してるの」

「あのさ……なんで、そうなったの?」

一番の疑問を、今聞く所、私は結構空気が読めないと思う。

「知らなくていいの」

駄々をこねて聞き出そうかと思ったけど、
本人の前でこれ以上聞くのも可哀相だったので口をつぐんだ。


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