45: ◆tBjmwb8gIY[saga]
2017/08/07(月) 01:38:34.28 ID:UDdp1a3eO
零王「君はいいのか?今ならまだ間に合う。この機を逃せば、遊矢は…」
セレナ「…私は本来、遊矢の隣に居るべきではなかった。わかっていたさ、最初からな」
零王「…………」
セレナ「私はずっと、あの窮屈な館で一人だった…あの日、遊矢が来るまで」
セレナ「内心ではずっと怖かったんだ。瑠璃にはユートが、ユーゴにはリンが居たように、遊矢の隣には柚子が相応しいんじゃないか」
セレナ「確かに初めてスタンダードに来た時、遊矢は言ってくれた。”俺にとってセレナは、もう家族みたいなものなんだ”と。もっともその時の遊矢には、スタンダードでの記憶はなかったがな」
セレナ「私は、甘え過ぎていたんだ。ならばこれからは…」
零王「いいんだな、それで」
セレナ「バカめ、いい訳あるか。今だけはあいつに貸してやるというだけだ」
セレナ「私はいつまでも待ち続けるぞ。いつか遊矢が帰って来るその日まで」
セレナ「この気持ちを伝えるのは、その時でいい」
零王「ふ…」
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