【コンマ安価スレ】「黒幕倒して帰ったけど、ちょっと残ってみようと思う」
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9: ◆/9yNbjaibo[sage]
2017/07/31(月) 01:12:40.28 ID:gmbo5LAK0
勇者「いや、姫様の無事を、一刻も早く・・・」

姫「・・・ああ・・・。なんてことでしょう。私、少し疲れで立ち上がれませんわ。ああ、どうしましょう・・・」フラッ

魔法使い「あら・・・!大丈夫ですか?」オドオド

姫「いえ・・・。無理に帰れることは帰れますので、勇者様にご判断はお任せしますわ。私はちょっと座らせていただきましょう」

魔法使い「それなら、私が簡単にイスをお作りします!いえ、姫様のご負担にならないように!」

勇者「」

姫「あら・・・。でも、勇者様がもし『姫様のことを思って、一刻も早くいかねば』なんてことをおっしゃるかもしれませんよ?」

勇者「・・・少し、休んでいきましょう」

それをきいて魔法使いはささっと簡易的な岩のイスを作り、それにすっと座る姫様。

さっきまでの慌てたり疲れたりした態度はなんだったんだ。


岩のイスは魔法使いが軟化の魔法でだいぶん座りやすいものになっていた。

そこに少量だが飲み物があり、少し疲れが取れた。

姫様はすこし休みたい、といって簡易ベットの上で仮眠を取られた。やはり、だいぶ参っていたようだ。


魔法使い「・・・そうですか。堕神・・・」

勇者「・・・ああ。だけどもう、これで終わりだ。あいつのせいで魔王なんていうふざけたことが起きてたんだ」


今回の一部始終を簡単に魔法使いに話した。彼女は俺が魔界にいく直前まで、俺と行動を共にしていた。

が、逆に言えばそこまでしか彼女は事実を知らない。


勇者「・・・どうだった?こっちの世界は」

魔法使い「はい・・・。一度、入れ違いで、魔王軍がこちらを攻めてきてました」

勇者「なに?」

魔法使い「・・・国民はすでに逃がしていてよかったです。城の内部まで進入されるかと思いました」


曰く、空からの襲撃だったようだ。対空兵器や魔法で応戦したが、数が足りなかった、と。

城の一部も壊されてしまい、大きな損傷を受けた。

しかし、突然彼らの力が弱まり、そこで一気に巻き返し、ついには辛勝。


勇者「・・・そういえば、こっちには空を飛ぶ魔物は少なかった。・・・その分のしわ寄せがそっちにいったようだ。すまない」

魔法使い「・・・そうおっしゃらないでください。今回のことは非常に災難だったけど、でも今の話を聞いて、私はあなたの力になれてよかった、ともおもってるわ」


・・・仲間想いの彼女らしい言葉だ。


魔法使い「・・・それで・・・。王女様も少し、怪我を負ってしまったわ」

勇者「なんだって!?」


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