【コンマ安価スレ】「黒幕倒して帰ったけど、ちょっと残ってみようと思う」
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22: ◆/9yNbjaibo[saga]
2017/08/01(火) 02:36:38.19 ID:82KgTduv0
魔法使い「・・・説明は以上ですね。今日は別室で王女様と姫様を休ませます」

姫「ゆ、勇者様は」

魔法使い「・・・大丈夫です。こちらにも監視の目をつけてあるので。姫様はご自身の心配をしてください」

姫「で、でも!」

勇者「大丈夫ですよ。俺の心配はしなくて大丈夫です」

姫「それでも、勇者様が危険な・・・!」

王女「・・・いきましょう、姫」

姫「・・・お母様・・・」


姫様がうつむく。女王様は失礼します、と部屋を後にする。それに続いて騎士が後を追いかける。


勇者「・・・俺は姫様の方が心配です。今にも、眠気で倒れそうなのに」

姫「・・・ずっと起き上がらない眠りより、ずっとましです」

勇者「・・・それを言われると・・・」

姫「嫌です・・・。なんでこんなにも勇者様がお辛い目に・・・!」

勇者「・・・それは・・・」


姫様はついにシーツをつよく掴み、泣いてしまった。


姫「私は・・・これ以上、苦しむ姿を見たくありません・・・」

勇者「・・・」

姫「例えわがままだといわれても・・・!貴方様ばかり・・・!」


疲れからか、それとも精神的に追いつめられていたからか。その後の彼女の言葉は、まとまった内容を話せていなかった。

それでも、心から俺のことを心配していることが分かった。俺と魔法使いは、それをただ黙って聞いていた。

ただ、彼女の涙が渇くまで待つだけ。全て終えた俺には、いくらでも待つことくらいしかできない。


少し時間がたつと、彼女はついに疲れて寝てしまった。


魔法使い「・・・それでは、彼女を寝室まで運びます」


魔法使いが姫様を魔法で静かに運んでいった。最後にありがとうございました。と一言いって退出していった。




勇者「・・・同じなのかな」



勇者「俺だって苦しむ姿をみたくなかった」



勇者「・・・そのために、俺は頑張ったんだから」


勇者「・・・ああ、今分かったよ。こういうのは理解はできるけど、納得はできないものなんだね」


ただ、納得がいくように動くだけなんだな。


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