悪魔とは敗北した神のことだ
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13:名無しNIPPER[saga]
2017/08/06(日) 17:49:15.51 ID:p1VoeHdr0
小さな公園

悪魔「アレの話を聞いたら、なんや、すこしさみしい気持ちになったわ。ちょっとここで散歩でもして、気分転換しよ」トボトボ

無造作にちりばめられた遊具は、雨と粗製のせいでペンキが剥げ、赤茶色の病魔に侵されつつあった。

また小石が敷き詰めてあっただろう地面には、雑草が生い茂り。そこをコンサート代わりにした小さな音楽隊が、鈴を鳴らしている。

悪魔「この雰囲気が…べつにきらいってわけじゃない。むしろ好きなくらい」

音楽隊の演奏をよく聞こうと悪魔が忍び足で近づいた。しかし、それはぱったり止んでしまう。彼らは草むらの陰で、闖入者の一挙手一投足を注視していた。

悪魔「ウチがおると、演奏もできひんってか」

悪魔は軽く拗ねた様子で、足元の小石を蹴とばした。


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