【安価】「安価でできたキャラ同士が戦うだけ」【オリジナル?】
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24: ◆zy2tIIL7uw[saga]
2017/07/28(金) 23:53:06.53 ID:9KVt9h8E0
 ネズミに会うこともなく、小さな隙間から室内へ侵入できた織部は。
その部屋でまず驚く真実を発見する。


 少女が本を読んでいた。


織部「女の……子……?」


 小学生……。いや、下手をするとそれ以下に見える少女が。
本でできた山の上で、寝そべって本を読んでいたのだ。


織部「あの女の子が、【すべてを知る者】なのかな……。噂話って案外あてになるのかな?」


織部「……って、そんなわけないよねー……」

 ハハハと乾いた笑いを自分に投げかけながら、しばらくその少女をじーっと小さいままで眺めていた。

 すると

「…………ああ」

 と、少女が何か判明したかのように息を漏らして、ゆっくり立ち上がった。

織部「……?」

 そして、落ちているペンを拾い、適当な本のページの角を千切って、何かを小さく書いた。

織部「何してるんだろう……」

 その一部始終の動作が終わったと思うと。少女はその紙をぽいっと投げ捨てて、山に再び突っ伏した。


 偶然か、その切れ端は、小さくなった織部のそばにふわりふわりと落ちてきた。

織部「何を書いていたんだろう……。うぅう、小さい子供といえど、他人のメモ書きを勝手に見るのはプライバシー的に気はひけるけど……」

 近くにちょうど落ちてきたのだからと、織部はその紙に目を通した。



 織部は後悔した。
その紙を見たことを……。

 織部は後悔した。
今日ここに来たことを……。

 織部は後悔した。
小さくなる力を手に入れてしまったことを……。



【こんにちは。小人さん。不法侵入とはいい度胸ですね】


織部「え………なんで……?」


 そして、裏にも文字が透けてることに気づき、紙を裏返す。


【なんでって。知ってて来たんでしょう?私が【すべてを知る者】だって。
 ごめんね小人さん…… 死 ん で ? 】


織部「ど……どういう……こと」

 震えながら、彼女は顔を見上げる。
同時に……。織部は戦慄する。
顔を見上げ、本の山に突っ伏していたはずの少女を見て、戦慄する。


 彼女は顔色一つ変えず、仮面のように張り付いた表情で。


 完全に綾部を見つめていた……ッ!


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