148:名無しNIPPER[sage]
2017/08/19(土) 02:30:41.54 ID:g+0nHJ2J0
文香「……。まっさらな枠の中に、プロデューサーさんならどんな一瞬を閉じ込めておこうとするのか……見てみたくて、つい……」
ちひろ「それで中に写真が入ってないんですねぇ。ふふっ、プロデューサーさんが文香ちゃんとのツーショットを飾ろうとしたらどうします?」
文香「そんなこと……あるとは思いませんが、仮にあるとすれば…………私は、嬉しい……と感じる、のかも……?」
ちひろ「……私もプロデューサーさんにもっと媚びた方が、アシスタントとしての地位を揺るがさずにいられるでしょうか」 ブツブツ
文香「? ……あ、本棚……今だけでもこれを置かせて貰っても良いでしょうか。他に置いておけそうなところが…………犬小屋? それに、プロデューサーさんの胸像……?」
ちひろ「他にもまだまだいろんな物がありますからね、ただし! 大きなコンピューターだけは多様な観点からお引き取り願うことにしました!」
文香「……それでもかなり事務所が圧迫されていますね」
ちひろ「中世の鎧にグランドピアノなんて物もありますし、大漁旗も壁に立て掛けておいたらあまり邪魔にはならずに済む、かしら……?」
文香「ウォーターベッドまで……既存のソファをいくつか片付けないと、置いておけそうな場所が……」
ちひろ「あ、文香ちゃん? こっちのお花の隣に写真立て置いてみたらどうでしょう。デスクの上ならさすがのプロデューサーさんもすぐに気付いてくれるはず」
文香「…………しばらくプロデューサーさんに合わせる顔が無いので、そこはちょっと……確認しづらくて。すみません……」
ちひろ「そう? じゃあこっちの――ん? そういえばこの辺に刀があったはずなのに見当たらない……危ないから分かりやすい所に置いておきたかったのですが」
文香「刀……? そんなものまで……あ、こちらにありました。スクリーントーンの山に埋もれるように…………? 床に珠美さんが描かれてる……一体誰が……?」
ちひろ「あーん、埒があかない! ……今日はもう帰りましょうか。最後にケーキを食べた時の食器だけ片して、今日の事務所整理はお終いです!」
一方その頃...
P「…………」
アナスタシア「〜〜♪」ギューッ
P「アーニャ、アナスタシアさん? 星は見ないんですか?」
アナスタシア「星を観るにはまだ早いです。それまでは、いつも通り過ごしましょう?」
P「いつも俺の胸像に熱いハグしてたの? それよりさっきから部屋をノックする音がしきりに止まないんだけど」
アナスタシア「ンー。アーニャ、今日はプロデューサーと2人きりがいいです」
P「さいですか。……まあ1人部屋に入れたら続々となだれ込まれそうな予感がするから賢明な判断ではあるな。女子寮の中じゃさしずめ俺は珍獣か」
アナスタシア「ミチオール! プロデューサー、今流れ星がみえました! お願い事をしないといけませんね?」
P「早く帰れますように早く帰れますように早く帰れますように……」
終われ
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