【モバマス】鷺沢文香「フレンズ」【百合】-SS速報VIP

【モバマス】鷺沢文香「フレンズ」【百合】

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7: ◆K1k1KYRick[sage]
2017/07/26(水) 18:16:59.80 ID:lJkHuKa3o
閉園となり、遊園地を後にした私たちは見守っていたあの夕日も

ほとんど隠れ、薄暗くなっていく帰路を黙って歩いていた。

私は――恐らく茜さんもだろうけど、沈黙していると

以下略 AAS

8: ◆K1k1KYRick[sage]
2017/07/26(水) 18:17:30.74 ID:lJkHuKa3o
その夜も私は枕に顔を突っ伏して、今日した悪戯によって燃え上がった羞恥の炎に身を焦がした。

ああ、やはり柄じゃなかったのだ。

慣れない事はしない方が良かったのだ。

以下略 AAS

9: ◆K1k1KYRick[sage]
2017/07/26(水) 18:18:02.37 ID:lJkHuKa3o
「おっはようございま――すっ！」

「やぁ、茜。今日も元気だね」

次の日の茜さんはどこか様子が違っていた。

以下略 AAS

10: ◆K1k1KYRick[sage]
2017/07/26(水) 18:18:47.42 ID:lJkHuKa3o
「茜さん……あの、昨日の事は……」

私はレッスンの終わりに人目がなくなったのを確認してから茜さんに声をかけた。

彼女にはどうしても謝らないといけない。

以下略 AAS

11: ◆K1k1KYRick[sage]
2017/07/26(水) 18:19:14.39 ID:lJkHuKa3o
どこで壊れたの――あれから私はずっと自問自答していた。

つい最近まで茜さんは他のアイドルたちと同じ、大切な事務所仲間であり、友達だった。

それ以上の関係では決してなかった。

以下略 AAS

12: ◆K1k1KYRick[sage]
2017/07/26(水) 18:19:41.85 ID:lJkHuKa3o
それから私は極力茜さんと関わるのを避けた。

いつもは皆を振り回すくらい元気を振り撒き

また元気を与える茜さんだったが、やはり私にだけはしおらしく

以下略 AAS

13: ◆K1k1KYRick[sage]
2017/07/26(水) 18:20:14.39 ID:lJkHuKa3o
そんな煮え切らない日々、私は逃げるようにして

レッスンに精を出し、帰り際には曲を聴いていた。

美しくも憂鬱な、この夕映えに良く似合うあの曲を――。

以下略 AAS

14: ◆K1k1KYRick[sage]
2017/07/26(水) 18:20:59.15 ID:lJkHuKa3o
「あのっ、こんなのってないですっっ！」

茜さんの肩は小さく震えていた。

「私、あんな気持ちになったの初めてだったんですよっ!?

以下略 AAS

15: ◆K1k1KYRick[sage]
2017/07/26(水) 18:21:26.60 ID:lJkHuKa3o
「すみません……実は私も、このような感情を抱くのは、初めてなので……」

そう告げている間も私は彼女の瞳に囚われている。

夕日に向かっていつも走ってたあの瞳が愛しくてならなかった。

以下略 AAS

16: ◆K1k1KYRick[sage]
2017/07/26(水) 18:21:53.91 ID:lJkHuKa3o
「んぅ……」

夕光を浴びながら私たちはゆっくりと唇を重ね合わせた。

砂漠に咲く花が水を求めるように、私は茜さんのキスを味わった。

以下略 AAS

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