【モバマス】鷺沢文香「フレンズ」【百合】-SS速報VIP

【モバマス】鷺沢文香「フレンズ」【百合】

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2: ◆K1k1KYRick[sage]
2017/07/26(水) 18:12:18.96 ID:lJkHuKa3o
「あのっ、文香ちゃんっ！」

いつもは大勢いる事務所だが、今日はイベント組は全員出払っていて

留守番は私と、先ほど事務所に到着した茜さんだけだ。

3: ◆K1k1KYRick[sage]
2017/07/26(水) 18:14:32.54 ID:lJkHuKa3o
「私っ、未央ちゃんと藍子ちゃんが……
　き、キスしている所を見てしまいましたっ!!」

「……！　……そうですか……」

4: ◆K1k1KYRick[sage]
2017/07/26(水) 18:15:11.75 ID:lJkHuKa3o
「お待たせしました！」

某遊園地の駐車場で待ち合わせしていた所に、茜さんはやって来た。

リュックサックを背負った、ラフながらも

5: ◆K1k1KYRick[sage]
2017/07/26(水) 18:15:38.25 ID:lJkHuKa3o
「いやー楽しかったですねっ！」

「うっ……そ、そうですか……」

ナーバスになりかけている私は、少しこのデートを企画した事を後悔していた。

6: ◆K1k1KYRick[sage]
2017/07/26(水) 18:16:18.78 ID:lJkHuKa3o
「えっ、忘れ物ですかっ!?　では、観覧車から降りた後で一緒に探しましょう!!」

「待って。……探す必要は、ありません」

「……？」

7: ◆K1k1KYRick[sage]
2017/07/26(水) 18:16:59.80 ID:lJkHuKa3o
閉園となり、遊園地を後にした私たちは見守っていたあの夕日も

ほとんど隠れ、薄暗くなっていく帰路を黙って歩いていた。

私は――恐らく茜さんもだろうけど、沈黙していると

8: ◆K1k1KYRick[sage]
2017/07/26(水) 18:17:30.74 ID:lJkHuKa3o
その夜も私は枕に顔を突っ伏して、今日した悪戯によって燃え上がった羞恥の炎に身を焦がした。

ああ、やはり柄じゃなかったのだ。

慣れない事はしない方が良かったのだ。

9: ◆K1k1KYRick[sage]
2017/07/26(水) 18:18:02.37 ID:lJkHuKa3o
「おっはようございま――すっ！」

「やぁ、茜。今日も元気だね」

次の日の茜さんはどこか様子が違っていた。

10: ◆K1k1KYRick[sage]
2017/07/26(水) 18:18:47.42 ID:lJkHuKa3o
「茜さん……あの、昨日の事は……」

私はレッスンの終わりに人目がなくなったのを確認してから茜さんに声をかけた。

彼女にはどうしても謝らないといけない。

11: ◆K1k1KYRick[sage]
2017/07/26(水) 18:19:14.39 ID:lJkHuKa3o
どこで壊れたの――あれから私はずっと自問自答していた。

つい最近まで茜さんは他のアイドルたちと同じ、大切な事務所仲間であり、友達だった。

それ以上の関係では決してなかった。

12: ◆K1k1KYRick[sage]
2017/07/26(水) 18:19:41.85 ID:lJkHuKa3o
それから私は極力茜さんと関わるのを避けた。

いつもは皆を振り回すくらい元気を振り撒き

また元気を与える茜さんだったが、やはり私にだけはしおらしく

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