【安価】百田「能力で？」春川「2スレ目…」【ダンガンロンパ】-SS速報VIP

【安価】百田「能力で？」春川「2スレ目…」【ダンガンロンパ】

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446:名無しNIPPER
2019/09/01(日) 17:38:02.23 ID:omQET0dv0
御神島を南北に横断する２本の道路がある。
東側の道路は商店、神社、診療所の脇を通るものだ。
一方西側の道路は島の南北にある港と漁港を結ぶ形となっており、そのほぼ中間地点で西へと道が別れており、その終着点は島の端にある灯台へと繋がる。
三又になった部分のすぐ南側には、御神島唯一の学校である御神島小中学校が建っているのだが、現在は子どもたちの学び舎ではなく、子どもたちの殺し合いを指示し監視するプログラム本部と化し、校舎内には生徒ではなく軍人たちが滞在している。

三又になった場所のすぐ脇の茂みの中に身を隠していた財前永佳（女子六番）は、風にそよぎ擦れ合った葉が鳴らした音にぴくりと身体を震わせ、やけに重たく感じる頭を持ち上げた。
辺りを見渡したが人が動いたため起きた音ではないと判断し、再び頭を膝へ埋めた。

地図によればここは小中学校の真北に位置しているＥ＝０５エリアにあたる。
木々の向こうに見える小中学校の窓ガラスには鉄板のような物が打ちつけられていたのだが（教室で目覚め、まだライド（担当教官）たちが来ていなかった時に、窓際の席だった芥川雅哉（男子二番）と高須撫子（女子十番）が確かめていた。永佳の席は教室のほぼ中央だったので、実際には確認していないのだが）、隙間なく窓を塞げていないようで、縦長の光の筋を何箇所か確認することができた。
もっとも、この光は１時間も経てば見えなくなる。
もうすぐ夏至、夜明けの時間は早い。
そう、プログラムが開始して、二度目の夜明けだ。

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