2:名無しNIPPER[saga]
2017/07/23(日) 22:52:35.28 ID:f1UEy4hQo
翌日
執事「陛下、勇者様がいらっしゃいました」
王「うむ、通せ」
姫(勇者……ああ、今日も素敵だわ)
姫(整った顔立ち、鍛え抜かれた肉体、勇敢な心)
姫(子供の頃からかっこよかったけれど、あんなに立派に成長するなんて)
王「勇者よ、なんでも望みを叶えようぞ」
勇者には既に金銀財宝が与えられることが約束されている。
国王は、それとは別に勇者の望みを叶えようとしているのだ。
地位も、役職も、勇者は欲しいものを思いのまま手にすることができる。
姫(勇者は一体何を望むのかしら)
勇者「私に与えられる財宝を、福祉に充てていただきたいのです」
勇者「貧しい民が苦しみに喘いでいる様を、私は嫌というほど目にしました」
王「おお、なんと清らかな心をもっておるのだ……」
王「わかった。望みどおりにしよう」
姫(勇者……やっぱり、私、彼が好き)
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