56:名無しNIPPER[saga]
2017/07/23(日) 20:53:28.15 ID:qTd8CkOQ0
比奈「アタシ……明後日4月9日に……この世からさよならするんス」
モバP「え……」
比奈「三ヶ月前、妙に怠くなっちゃって病院に行ったんス。そしたら厄介な血の病気が発覚しまして」
モバP「そんなこと全然知らない……」
比奈「……社長とちひろさんは知ってるッス。けど、他の人には絶対に言わないでとアタシがお願いしたんス。特にプロデューサーには」
モバP「なんで……」
比奈「治療の副作用で……あまり見られたくないなと……。アタシも女の子ッスから」
モバP「……ごめん」
比奈「なんでプロデューサーが謝るんスか。ただのアタシのわがままなんスから。……黙っててごめんなさい」
モバP「けどっ……!」
比奈「……ちひろさんにも悪い事しちゃったスねぇ。治った加蓮ちゃんの口止めだけならまだしも、アタシの進行形が上乗せされたんスから」
モバP「……」
比奈「プロデューサー?」
モバP「あ、ああ!よく考えたらこれ夢じゃん!比奈が……なんて、ないない!俺ってば疲れ過ぎっ!はは」
比奈「……そうッス。夢ッス。これは最後にアタシに起きた優しい奇跡。アタシの望んだ世界」
モバP「ち、違う!これは俺の夢!現実には何も関係ない俺の夢!比奈は現実ではただサボって漫画書いてんだよ!」
比奈「……プロデューサー」
モバP「っ……」
比奈「無茶を承知で言うんスが……あと残り二日……一緒に居てください」
モバP「……約束……する……」
比奈「ふふ……優しい嘘にしちゃ駄目ッスよ……」
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