20: ◆ULqTtBUL.k[saga]
2017/07/23(日) 02:43:31.05 ID:jWGgUzWko
目は開けていてもいいですよ、といたずらっぽく付け加えて、楓さんがこちらに近づいてくる。
反射的に後ろへ退こうとするのを、いつの間にか首に回された腕が引き止めた。
息が止まる。ただ唇が触れあっているだけなのに、頭が働かなくなる。
離れた後、こちらの呆然とした顔を見て楽しそうにくすくす笑う様は、いたずらが成功した子供のようだった。
「もう口付けちゃいましたから。私の、ですよ?」
そんなことをいう楓さんにつられて頬が緩む。
そういえば、あんなに近くで彼女の瞳を見るのは初めてだった。
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