6:名無しNIPPER[saga]
2017/07/22(土) 14:41:32.00 ID:sHlGcvff0
「でも俺達はいいですよ。ほら、人は死んでも名が残るとか俺達に出来る最大の弔いはその人のことを忘れないって言うでしょ? このみさんはアイドルだから、たくさんのファンがこのみさんのことを覚えてくれる。俺もその時はこのみさんをプロデュースしたプロデューサーとして少しは忘れ……られないといいな。アハハ」
「そうね……じゃあね。プロデューサー」
このみさんが俺の袖を引っ張る。首を向けると、彼女は俺に小指を差し出して。
「指切りをしましょう。私は誰からも忘れられないアイドルになる。あなたは私を誰からも忘れられないアイドルにしてくれる」
思いがけない行動に思わず笑みがこぼれる。
そうだな。そうしよう。このみさんに応えるように小指を差し出す。
ああ、そうだ。これだけは言っておかないと。
「わかりました。でも、1つだけいいですか?」
「なに?」
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