61:名無しNIPPER[saga]
2017/07/21(金) 19:46:16.94 ID:+NyjqKO10
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真っ白な病室に、数人の影が落ちていた。
日は既に傾いている。
少女の腕にだけかかっていた影は、不格好に伸び切っていた。
絵里「これで私の話はおしまい」
絵里「面白かったかしら、ねえ海未?」
ことり「まあまあじゃないですか、絵里」
にこ「ちょっとあんたらその悪趣味な掛け合い、いい加減やめなさいよ」
穂乃果「本当だよ……。1回グーでいっちゃったもんね、私」
ことり「ご、ごめんね穂乃果ちゃん! だって、その、絵里ちゃんが……」
絵里「私のせいなの!?」
希「どう考えてもえりちが悪い。穂乃果ちゃんに謝って」
絵里「ごめんなさい」
押し殺した笑い声が、再び部屋を満たす。
凛「ことりちゃん、そろそろあれを……」
花陽「あ、あの超大作がついに!」
ことり「いや、そ、そんなにはないよ……」
絵里「ことりったら、リハビリの間中、ずっと手紙を書き直していたものね」
穂乃果「穂乃果、何回病院でことりちゃんに便箋買ってあげたんだろう」
ことり「その節はお世話になりました……」
にこ「ま、存分に読みなさいよ。ほら、私たちは退散退散!」
凛「えー、聞きたいにゃー」
希「ウチもウチもー」
にこ「さっさと出るっ!」
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