ことり「前略 木漏れ日の貴女へ」
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61:名無しNIPPER[saga]
2017/07/21(金) 19:46:16.94 ID:+NyjqKO10


      *




真っ白な病室に、数人の影が落ちていた。

日は既に傾いている。

少女の腕にだけかかっていた影は、不格好に伸び切っていた。


絵里「これで私の話はおしまい」

絵里「面白かったかしら、ねえ海未?」

ことり「まあまあじゃないですか、絵里」

にこ「ちょっとあんたらその悪趣味な掛け合い、いい加減やめなさいよ」

穂乃果「本当だよ……。1回グーでいっちゃったもんね、私」

ことり「ご、ごめんね穂乃果ちゃん! だって、その、絵里ちゃんが……」

絵里「私のせいなの!?」

希「どう考えてもえりちが悪い。穂乃果ちゃんに謝って」

絵里「ごめんなさい」

押し殺した笑い声が、再び部屋を満たす。


凛「ことりちゃん、そろそろあれを……」

花陽「あ、あの超大作がついに!」

ことり「いや、そ、そんなにはないよ……」

絵里「ことりったら、リハビリの間中、ずっと手紙を書き直していたものね」

穂乃果「穂乃果、何回病院でことりちゃんに便箋買ってあげたんだろう」

ことり「その節はお世話になりました……」

にこ「ま、存分に読みなさいよ。ほら、私たちは退散退散!」

凛「えー、聞きたいにゃー」

希「ウチもウチもー」

にこ「さっさと出るっ!」




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