輿水幸子「骨董品鑑定のアシスタントですか?
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28:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/21(金) 01:38:20.39 ID:mkp7hQoS0

住職「張りぼてのお寺には、違和感を感じられなかったんですか?」

幸子「いや、おかしいとは思いましたよ?でも、建て替えとかでそういうこともあるのかなと思うじゃないですか!」

住職「ありませんよ……誰が張りぼてのお寺に参拝するんですか……」

幸子「……あれ?……ということは、あの壷の値札とかもわざとやってたんですか!?」

住職「もちろん。輿水さんが気付かれた後は、なるべく底面をみせるようにしていました」

幸子「ぐぅ……見ないように頑張ったのに……」

住職「スタッフに気付かせる為に体を張った辺りはファインプレーでしたね。周りに対する気遣いが見て取れました。……あれが無かったら鑑定人が自分で気付いて回収する予定だったんですが」

幸子「そうだったんですか……ちなみにですけど、住職さんとフジタさんって普段は何をされている方なんですか?まさか本職の方じゃないですよね?」

住職「ええ、もちろん。普段は俳優業をしてます。金髪ロン毛の住職は流石にいないでしょう。ちなみに坊主頭は特殊メイクです。鑑定人のフジタさんも同じく俳優ですね」

幸子「ああ、やっぱり。刀を取りに飛び込んできた辺り、迫真の演技でしたね」

住職「でしょう?芸暦だけは長いので」

幸子「演技といえば、あの折れない刀ですよ。何事も無かったかのようにやり直してましたけど、あれもわざとですか?トラブルとかじゃなく?」

住職「ええ、もちろん。軽く落としたくらいでは折れない程度の強度がある小道具を使いました。面白かったでしょう?」

幸子「……ツッコミたくて仕方が無かったです」

住職「おや、随分と静かにしてませんでしたか?」

幸子「何か喋ったら流れでツッコんじゃいそうだったんですよ!明らかに折る気満々で叩きつけてましたからね!」

住職「はっはっは」


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