68: ◆vfNQkIbfW2[saga]
2017/07/20(木) 15:35:38.40 ID:SlZx3+YwO
女僧侶「ボクのォ……呪文でェ……魔法使い復活できんだけど……どうする……?」
トンヌラ「へー、回復だけではなくて蘇生もできるんだ」
盗賊「ぜひやってくれ!」
女僧侶「この魔法わァ……魔力消費量が多いからさァ……ボクがヤバめになったら……ちゃんと止めてよね……」
トンヌラ「御託はいいから、さっさとやれよ根暗」
女僧侶「ジグルドブルクハルト……ジグルドブルクハルト……ジグルドブルクハルト……」
女僧侶と魔法使いの足元に、紫色の魔法陣が描かれた。
光と風が一気に吹き出し、女僧侶のローブを激しくはためかせる。しばらくして、復活呪文を唱える彼女の額に脂汗が浮かび始めた。
女僧侶「くッ……! ジグルドブルクハルト……ジグルドブルクハルト……痛ッ……! いだだッ……!」
盗賊「女僧侶が苦しそうだ! トンちゃん、止めに入るべきだと思うぞ、オイラ!」
トンヌラ「待て」
助けを求める視線をトンヌラに寄越したが、彼は腕を組んだまま微動だにしなかった。
女僧侶「トンヌラ……助けてッ! あああッ……! 熱い! 熱い! じ、地獄に引きずり込まれるッ……!」
魔法陣の中から無数の触手が現れ、女僧侶の首や腕や腰に巻きついた。
女僧侶「わ、わあああああああああッ……!」
断末魔と共に、女僧侶は地獄へと堕ちていった。
復活呪文の代償は大きいのである。
魔法使い「あれ、私は……」
トンヌラ「蘇生したんだよ。もちろん、僕の力でね。身体を張って僕らを守ってくれたこと、心から感謝するよ」
魔法使い「僧侶さんは……?」
トンヌラ「彼女……いや、彼はパーティーから抜けた。君が死んで、やる気が削がれちゃったみたいでさ」
魔法使い「そ、そうですか……。僧侶さんには悪いことをしました」
盗賊「……トンちゃん。お前、大した悪党だぜ」
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