173: ◆vfNQkIbfW2[saga]
2017/07/24(月) 19:40:45.91 ID:/klkWS9/O
扉の中に入ると、真っ先に広い噴水庭園が目に飛び込んできた。ヒースやチューリップなど様々な花が咲き乱れ、色とりどりの蝶が舞う。この世の楽園を集めて煮込んだような、幸せの凝縮された空間であった。
吟遊詩人「へぇ〜、なかなか広くて小綺麗なんですね。外観は蔦だらけできったねぇのに」
修道女「それ以上言ったら追い出しますからね」ジトー
吟遊詩人「すみません、つい本音が口から出てしまいました」
修道女「しかし妙ですね。ぷにぷにの気配が感じられません」
吟遊詩人「気配?」
修道女「いつもは、この庭で寝返りを打っているのです。今日はどうしたのでしょう……なんだか気味が悪い」
吟遊詩人「どうしたっても……」グギュルル
修道女「むむ」
吟遊詩人「シスター、どうか僕に食べる物と飲む物を与えてください。昼から何も食べずにハープを弾き続けて来ました」
修道女「部屋の案内を先にしようと思ったんですがね……。仕方ありません、食堂へどうぞ」
食堂で出された料理>>174
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