119: ◆vfNQkIbfW2[saga]
2017/07/22(土) 15:17:15.63 ID:ARknqKvyO
ピキ、ピキピキと亀裂の入る音が聞こえた。見れば、ウサギの額に巨大な一本の角が生えているではないか。顔に血管がはっきり浮き出て、眼球はギョロギョロとあらぬ方向を行ったり来たりしている。サイコロステーキを噛んでいた破壊仙人も、この光景には入れ歯を吹き飛ばして尻餅をついた。
破壊仙人「ウサギが、神に近づいておるッ!」
最強究極アルティメットデストロイ「まさか、サイコロステーキの影響によってなのですか!?」
破壊仙人「当たり前じゃろう。ぐぬぬ、つい近くにいた松阪牛をステーキに使ってもうた。これが、ウサギに特殊強化を施すドーピング剤であることを忘れてのう!」
最強究極アルティメットデストロイ「しかし、ウサギが強化されるのは良いことなのでは?」
破壊仙人「時と場合を考えよ! 松阪牛には摂取した者を狂戦士化、つまり混乱させる副作用もあるのじゃ。使うとすれば魔王戦、最終局面! 食卓で使うものではないわい!」
最強究極アルティメットデストロイ「結局、悪いのは全て師匠ではありませんか!」
破壊仙人「やかましい! わしに全責任を押し付けるなーへぶッ!」
ウサギのサマーソルトキックが破壊仙人の顎に炸裂した。
破壊仙人は屋根を突き破り、夜空の彼方へ飛んで行った。
最強究極アルティメットデストロイ「ウサギ、てめぇ! よくも俺のお師匠様を……!」
戦闘態勢に入った最強究極アルティメットデストロイを無視し、庵の外まで歩いていくウサギ。その視線の先は遠影となっている魔王城に向けられていた。
ウサギ「……」
最強究極アルティメットデストロイとカオスを置いて、ウサギは突如走り出した。これより、ウサギと魔王軍の最後の戦いが幕を開ける。
まずウサギが行った場所>>120
314Res/177.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20