9: ◆nIlbTpWdJI[saga]
2017/07/17(月) 21:59:03.33 ID:b3owXeO0o
「そうか……ライラさんと一緒に釣りに来てよかったよ。ライラさんが好きなことを一つ教えてもらえた」
「ライラさんはプロデューサー殿と一緒にいれるだけで満足でございますよー」
「なんだか照れくさいな……」
黄色い浮きは細かく揺れているだけだった。
遥か遠く、どこかの誰かに繋がっているであろう水平線の向こうを眺めてみる。
小さな点が動いた気がした。どこかの船だろうか。目を凝らしてみてもよくわからなかった。
「……好きなこと教えてくれたから、お礼をしなきゃな」
「お礼でございますか?」
「うん。ライラさんの好きなもの」
今のところ何もしてない釣り竿を置いて、椅子替わりにしていたクーラーボックスを開ける。
釣った魚を持って帰るために持ってきたが、中身がないわけではない。
暑い日には、やっぱり冷たくて甘いアレだろう。
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