11: ◆nIlbTpWdJI[saga]
2017/07/17(月) 22:01:08.45 ID:b3owXeO0o
隣に座る少女の青い瞳は、遠く広がる海と空と同じくらい透き通っている。
そのとき、ライラさんの浮きがぴくん、と沈んだ。釣り竿が逃すまいとしなっている。
「おお、かかったです」
「やったな、一気に釣り上げよう」
竿は大きくしなり、釣り糸は魚に合わせ激しく動いている。ライラさんは手に力を入れ、竿を振り上げた。
釣り上げた魚は波を弾けさせ水飛沫を辺りに振りまいた。
夏の日差しはいつまでも変わらず、眩しくて、熱かった。
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