28:名無しNIPPER[saga]
2017/07/19(水) 12:01:59.04 ID:LIOo/NY70
けれど、終わりの時が来ました。
来てしまいました。
私はもう、声を出すことも出来ません。
彼女に注意を喚起することも、出来ません。
身体を支えきれず、カウンターの上に頭を横たえてしまいます。
唯一動く瞳で、彼女の姿を眺めます。
彼女は私を見ていました。
その手元には、使い古された銃が置いてあります。
ああ、多分、彼女なら。
私をちゃんと、終わらせてくれるでしょう。
彼女の瞳は、私なんかよりも。
ずっと。
ずっと力強くて。
そこまで考えたところで。
私の意識は深い闇に落ちました。
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