遊佐こずえ「たべてー......たべろー...」
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3: ◆E.Qec4bXLs[saga]
2017/07/15(土) 19:34:35.42 ID:Qba8K57W0
先の丸いプラ製フォークでも缶詰の桃を刺すのは容易い
目を閉じて熟した白桃を食む
くちびるを通過して甘い風が鼻を抜けていく
口内に出来た小さな果汁の海を舌の小舟が揺蕩う
よく冷えた果肉が彼女の唾液をまとって喉奥を滑り降りていった
ありふれた幼稚園のありふれたお昼時
早々と食事を終えたありふれた同年代が遊びに飛び出していく中
彼女の世界は口腔内で完結していた
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