16:名無しNIPPER[saga]
2017/07/16(日) 18:30:20.32 ID:dlw14VHZ0
岩のような顔、ところどころほつれて薄汚れた服という風貌の男が駅の出入り口に寝そべっていた。
コンクリート製で夜はひんやりとしていて気持ちよいと、界隈のホームレスにはそれなりの人気がある場所だった。
彼は30代半ばで家と金を失い、家族はおらず身寄りもないのでホームレス生活を送っていた。
駅員「アンジェロのやつ、またいますぜ」
駅員2「ったく、しつこいなあいつも」
駅員たちが俺をどかすために相談している。どうせ戻ってくることを承知であえてそうするのだ。他のホームレス共には何もしない。
アンジェロというあだ名も俺という人形につけたタグのようなものだった。
ふと、駅員たちの方を見た。いつもと違う感覚だった。どちらが弱者で、どちらが強者か。そういった基準が一気にひっくり返った気がした。ある現象が脳裏に浮かんだ。
ある感情を抱くと発動するそれは、知り得る言葉として口に出すなら…
アンジェロ「超能力…?」
駅員「…何か言いましたぜ」
駅員2「何て言っていた? よく聞こえなかった」
発動のキーとなる感情>>18
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