11:名無しNIPPER[saga]
2017/07/15(土) 17:46:33.29 ID:oyoTLisM0
夜の公園というのはとても冷たく、寂しかった。
もうすぐ夏になるというのに虫の鳴き声が聞こえなかった。この公園には錆びたブランコに小汚いベンチしかない。
殺した奴らの顔が浮かぶ。吐き気がした。
恨んではいたが、命を奪うまでもなかったのに。すべては急に備わった超能力が悪い。それがきっかけで奴らを殺したんだ。
『いいや、あなたは自分の手でやりましたよねぇ? 非力なので偶然を装って』
ケンタロウ「うわわわっ?!」
ボクはベンチから飛び上がった。周りに人影はないのに、耳元で囁かれるように声が聞こえた。若い男の声だ。
『あなたの超能力はもしかするとこの世を支配するに値するかもしれませんよぉ』
何を言っているんだ。この世を支配する? 少し、妄想してみた。気弱で、華奢なボクが…。
この妄想を、現実にしたいと思った。
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