8:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 12:20:48.47 ID:qCabD4Js0
チョビ(お互い、特に私が慣れるまでしばらくあったが、それから以来、たびたび二人で会って、何事か話したり遊んだりする仲になった)
チョビ(初めは同じ戦車道を志す同世代としての付き合いだったから、戦術や装備と人員の運用などに関する勉強会が続いた)
チョビ(その後、私も西住も中学の隊長になったから、毎度、話題は予算のやりくりや後援会との微妙な関係、全国の有望な新人の発掘にまで広がり、大いに盛り上がった)
チョビ(その頃に、西住の妹が話題に上った)
中二チョビ『妹を副隊長に据えたのか、思い切ったな』
中二まほ『うん。来年、中二になる』
中二チョビ『どのくらい頼れるんだ』
中二まほ『申し分ない。実戦では、ほとんどいつでも私の代わりを任せられる指揮・作戦能力がある。準備すれば、日常でも統率力を発揮できるはずだ。なにより、中・近距離での格闘戦ではほとんど無敵だ。多分大学生や社会人チームにも負けない』
中二チョビ『それはなんとも……まるで化け物だな』
中二まほ『うん。あの実力があれば誰も口答えはするまい。あれがいる限り、うちに勝つ学校は無いだろう』
中二チョビ『まあ……、そうでなくては面白くない』
チョビ(その時の想像とは違ったが、案の定、私の高校最後の夏を終わらせたのはその妹だった)
チョビ(そこからお互いの家族の話になり、過去のこと、学校での他愛もない話をするようになって)
チョビ(やがては特別用事もないのに、やれ有名な喫茶店に行こうとか、やれ話題の映画を見ようとか、戦車道のせの字も出ない会合が増えていった)
チョビ(私は毎度口では何事か文句を垂れていたが、内心西住と会うのが楽しくて、嬉しかった)
チョビ(こいつも本当はそう感じているのではないかなと思う)
チョビ(そうだといいなと思う)
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