42:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 12:48:10.91 ID:qCabD4Js0
担任「安斎」
担任「学校の先生というのは、決して学生と友達にはなれないんだ」
チョビ「同感です」
43:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 12:50:03.96 ID:qCabD4Js0
担任「お前を呼んだのは、名目上はお前に実力があったからだ。実際お前は今でも、個人能力なら同世代で三本の指に入るだろう」
担任「私が言うんだから間違いないよ」
担任「でも、私が本当に買っていたのはお前の情熱なんだよ」
44:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 12:50:55.59 ID:qCabD4Js0
担任「お前がそうやって戦車道にぶつけている熱量を、うちの連中にも見せてやりたくてね」
担任「私はこんな女だし、それに私はどこまで行ってもただの教師だから」
担任「お前が来てくれたおかげでアンツィオの戦車道も大きく変わった」
45:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 12:51:37.86 ID:qCabD4Js0
担任「でも、私もたまに不安になることがあるよ」
担任「もしかしてお前は黒森峰にでも行くべきだったんじゃないか、あるいは大洗に行くべきだったんじゃないか」
担任「十分な実力があるのに、それに見合う栄誉を与えてやれなかったことが私は悔しいよ」
46:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 12:52:14.16 ID:qCabD4Js0
担任「じゃあ安斎。せっかくだからもう何日か風邪でもひいて休んで、それで気が向いたらまたおいで」
担任「今度はもう少しましなお茶が入れられるように、私も勉強しておこう」
担任「……お前の欲しいものは何だろうね」
47:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 12:53:26.12 ID:qCabD4Js0
まほ「急に呼び出して悪かったな」
チョビ「いや、いいんだ、ちょうど地元に停泊中だったし」
まほ「西住流の師範代が、ここ静岡に住んでいる。気まぐれでなかなか顔をお見せにならない方だから、母から使いを頼まれたんだ」
48:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 12:53:57.64 ID:qCabD4Js0
まほ「とにかく、あの日はすまなかった。一方的に話してしまった。たしかに、あまり気持ちの良い話ではなかったよな」
チョビ「いや……、あれは本当に悪かった。お前の家の事情に、私が口を出していいものではなかった」
チョビ「取り乱してしまって、こちらこそ悪かった」
49:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 12:54:32.36 ID:qCabD4Js0
まほ「……それで、進路は決まったか」
チョビ「……先日になって突然、黒森峰大からスポーツ特待の誘いが来た。……破格の待遇だったぞ」
まほ「すごいじゃないか」
50:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 12:55:14.27 ID:qCabD4Js0
チョビ「……なあ、西住。試みに聞くが、」
まほ「なんだ」
チョビ「あの馬鹿みたいに待遇の良い特待は、お前がなにか関係しているのか」
51:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 12:55:50.75 ID:qCabD4Js0
まほ「……安斎。言っておくが、これは決してお前に情けをかけたとか、立場を利用して恩を売ろうとしているとか、そういうことではないんだ」
まほ「ただ単純にお前にそばにいてもらいたいだけなんだ」
まほ「お前と一緒に大学で戦車道をしたり、学生生活を送れたら楽しいだろうと、本当にそれだけなんだ……」
52:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 12:56:28.41 ID:qCabD4Js0
チョビ「どうしてそんなに私に来てほしいんだ。聞かせてくれよ」
まほ「それは……、…………」
チョビ「…………」
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