29:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/15(土) 12:38:13.97 ID:qCabD4Js0
電話「アンチョビさん」
チョビ「うん?」
電話「既に気づいてると思いますが、私と彼女のことは、母にいいように使われてしまったかもしれません」
チョビ「……というと?」
電話「私が子供を自然には望めない家族を作ろうとしていて、それを母が早々と認めてしまったせいで、姉はそうではない家族を作ることを求められてしまった」
電話「西住家に寄せられていた縁談がすべて姉に向かうことになり、姉は高校戦車道を引退したこの隙に誰かを選ぶことを暗黙の裡に強いられることになってしまった」
電話「……ということです。……多分」
チョビ「……うん」
電話「すみません、アンチョビさん。私のせいです」
チョビ「いや、そんな……」
電話「いいえ、アンチョビさんは怒っていると思いますし、怒っていいと思います」
チョビ「…………」
電話「でもそのうえで、私はアンチョビさんに幸せになってもらいたいと思います。それは姉ではない誰かを新たに見つけて欲しいということではありません」
電話「そして誰より、私は姉に幸せになってほしいと思います。それができるのは多分アンチョビさんをおいてほかにいないと思います」
チョビ「お前はいつもそう言ってくれるが、いったい何の根拠があるんだ」
電話「……私はアンチョビさんを応援したくていつもお電話させてもらってますが、私の口からは、知っていることの全部は言えません……」
チョビ「…………」
チョビ「…………」
チョビ「そうは言うがな。西住は見合いを望んでいるし、仮に私にチャンスがあったとしても、そもそも、西住が同性愛者の私を受け入れてくれる可能性は高いはずが無いんだ」
チョビ「いつも世話になってる友達のお前のことを恨んだり怒ったりすることは決して無いが、……でも現状、望みはほとんどないよ」
電話「……私に言えた義理ではありませんが、姉が西住をもう少し蔑ろにしてくれればと思います。……家と人生とを天秤にかけることなんてしなくてもいいのに……」
チョビ「…………、でもそれが西住なんだ……」
電話「…………」
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