16: ◆SHmukQ/VZk[sage]
2017/07/15(土) 11:50:37.22 ID:wG3G96d7o
彼女にそう伝えると首が取れそうなほどブンブン横に振り、「そ、そんなことありません!」と言う
「プロデューサーさんはとっても頼りになって、...でもこんな事で頼っちゃいけないなって思って」
「遠慮はいらない、それこそ俺と卯月の長い付き合いだろ?」
そう言うと、少し口どもり彼女は「そう...ですよね...」と納得する。
彼女は月を見上げ語り始める、ゆっくりと
ゆっくりと語る。
「私は本当にシンデレラガールだったんでしょうか?」
「去年のシンデレラガールに選ばれてから夢のような時間でした」
「勿論それまでも普通の私にとっては夢のようなものでしたけど、それ以上で...」
「シンデレラは12時になったら夢から覚めて、普通の女の子に戻ってしまいます」
「私も、いつか夢から目を覚まして普通の女の子に戻っちゃうのかな」
「・・・って、そんなことを考えてしまって」
そんなことを言って振り返った卯月の顔は、笑顔とは縁遠くて
「私もあの星みたいに輝けてるのかな・・・」
その声はいつもの元気がなく
「なんて、そんなことを思ってただけですよ」
その目からは弱弱しく消えかかってる光のようで
・・・あぁ、なんで俺はこんな卯月のことを気が付いてやれなかったのだろうか
そう、後悔する
25Res/21.92 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20