百合子「名探偵百合子にお任せあれ」【ミリマス】
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4: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/07/15(土) 01:34:26.15 ID:JpBZxNDY0
よしっ! ここが私がどうにかしなくっちゃ!
百合子「お嬢さん、この事件私にお任せくださいっ!」
鹿撃ち帽を被ってパイプをふかしながら(火はつけてないよ)意気揚々と告げる私。
5: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/07/15(土) 01:35:18.77 ID:JpBZxNDY0
まずは事情聴取。
紬「昨日エミリーさんとプリンを買いに行ったのです……。冷蔵庫に入れておいたそれをさっき食べようとしたらいつの間にかなくなっていて……。ごめんなさい、この程度のことでお騒がせしてしまって」
紬さんが楽しみにしていたプリンは超がつくほどの有名店の看板メニュー。
6: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/07/15(土) 01:36:01.57 ID:JpBZxNDY0
百合子「んーと……」
この冷蔵庫は私用も兼ねていて、みんなのお菓子やジュースが並んでいる。
どのお菓子にも誰かに食べられないようそれぞれの名札がついてある。
7: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/07/15(土) 01:37:10.50 ID:JpBZxNDY0
……?
なんだろこの違和感
お菓子を手に取って名札を確かめてみる。
8: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/07/15(土) 01:38:27.63 ID:JpBZxNDY0
むむ……謎は深まることばかり。
思考を深めてみる。多分、私なりの推理方法。
私は登場人物になりきって想像を広げるのが得意、だったら犯人の視点に立ってみては?
9: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/07/15(土) 01:39:11.09 ID:JpBZxNDY0
……視点を追加しよう。小説だと犯人が複数いて共犯ということもたびたびある。
剥がした人物と食べた人物は別人だったとすれば……?
Aが名札を剥がす。Bはお菓子を食べたとする。そしてAが貼り直す。
10: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/07/15(土) 01:40:27.61 ID:JpBZxNDY0
冷蔵庫を開ける。どのお菓子には名札は貼られていない。
名札を貼ることが常識なのにそれがされていないってことは、外部の人のお菓子かと思って警戒するんじゃないかな。
例えばプロデューサーさんが取引先にお渡ししたり、たまに来る記者さんが自分用に置いていったりしたり……。
11: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/07/15(土) 01:41:21.89 ID:JpBZxNDY0
杏奈「百合子さん……百合子さん……!」
論理の湖に深く沈んでいっている私だったけど杏奈ちゃんの一言でふと現実に戻された。
百合子「どうしたの?」
12: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/07/15(土) 01:42:28.62 ID:JpBZxNDY0
◆
きょとんとしている紬さんたちを尻目に話を聞くべきであろう人物を連れてくる。
彼女は終始暗い顔でうつむいていて、その態度は私の推理が当たったことを予感させた。
13: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/07/15(土) 01:44:01.94 ID:JpBZxNDY0
百合子「いいでしょう……紬さん、このお菓子に貼られている名札をご覧ください。何か気付くことはありませんか?」
紬「……同じ筆跡で書かれていますね。ではこの筆跡が彼女のものに近いと?」
百合子「それもありますが……これらの名札をみて違和感を覚える人物はいませんか?」
14: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/07/15(土) 01:44:46.55 ID:JpBZxNDY0
百合子「もう一つ根拠があります。紬さんはメモを取れって言われたらどのように取りますか?」
紬「……何の関係が?」
百合子「取る真似だけでもしてみてください」
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