真司「羽生蛇村に取材って……マジかよ」Part2
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160: ◆ctHzNL5EpQ[saga]
2017/07/24(月) 18:33:39.95 ID:1nqU7top0
…………

須藤「貴方達兄弟の仲があまりよろしくないのはそれが理由ですか」

東條「君達は一度両親と共に27年前の土砂災害で異界に取り込まれた事がある……でも因果律……だかなんだかの関係で君達は無事に現世に帰る事ができた……けど両親は亡くなっていた。それをある兄妹が発見し保護する事になって……兄妹別々の家に養子になり離ればなれになった……って?」

宮田「……牧野さんは当時求道師をやっていた兄に育てられた……成長した後、求道師の跡を継ぎ村の皆に羨望の目を向けられるようになった……」

宮田「一方俺は妹が嫁いでいる家の方に引き取られたが……その家はとてもまともと呼べる様な代物じゃなくてね……表向きは医者の家だが、その実態は村の秘密を暴こうとする者と邪魔者を消す……言わば村の暗部を担う家だった……俺はその稼業を引き継いで……何人もこの手で……同じ双子なのにどうしてこんなにも差が出てしまったのか……」

須藤(……なるほど……嫉妬というワケですか)

宮田「俺は……できる事なら牧野家の養子になりたかった……牧野さんになってみんなから感謝されたかった……いつでも同じ顔に頭を下げてる自分が虚しかった」

診療室 外

牧野「そ……そんな事まで話すなんて……宮田さん……追い詰められてヤケになっちゃったんですか……」

牧野「宮田さん……貴方は求道師の私が羨ましかったんですか?……惨めな道化でしかないこんな私が……?」

牧野「私はただ何もわからず……求められた役割をこなしていただけだよ……羨望の目だなんて……私にはそんなもの……何の安らぎにも希望にもならなかった……逆だったらこんなことには」

理沙(……)


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