26:名無しNIPPER[saga]
2017/07/13(木) 20:57:37.44 ID:RNLOeJWu0
第三章「混沌の時代」
冒険者男「はぁはぁ・・・ダッダッダ」
冒険者男「くそ・・・囲まれたっ・・・ハァハァ」
男を中心にして周囲を野生の魔獣が取り囲む
唸り声をあげながら、赤く光る眼はまさに獣
ここは大陸西南に位置する森林深くであり、
男を助ける救世主は当然現れる期待も出来ず
ただ握られた剣を震わせながら周囲を睨みつける
ウガアアアア!ザシュッキィンッグサッ
冒険者男「冒険者なめんじゃねぇぞ!!おらぁあああ!!!ザシュッ」
魔獣A「ガウッ!・・・バタリッ」
魔獣B「ウゥ!ウゥゥゥ・・・」
冒険者男「おら!どした!!んなもんか!!!ザシッ」
魔獣C「ガウッ!!!バグッ」
冒険者男「うぐっ・・・クソが!!離れろ!!!ザシュ!」
右肩を思い切り潰されたような感覚と共に
血が溢れ出すのが分かる。一瞬の隙を突かれて
魔獣に噛みつかれた肩は既に服越しに真っ赤に染まっていた
?「ほう・・・久しぶりに威勢の良い声が聞こえると思ったら・・人間か?」
冒険者男「!?ッ誰だ!」
男が振り返るとそこには長身のボロボロの布を羽織った大男が立っていた
既に痛みと度重なる逃避による疲労で意識は限界に足していた。
?「どれ、手助けしてやろう・・即死魔法!!!」
大男が呪文を唱えると同時に周囲にいた魔獣が一斉に
まるで吊るされていた人形の糸がプツリと音を立てて
地面に転がり落ちるかの様に倒れていった
冒険者男「た・・助かったのか・・・・ぐっ・・・バタリッ」
?「よくぞ戦い抜いた人間よ・・」
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