22:名無しNIPPER[saga]
2017/07/16(日) 09:56:44.86 ID:cbS6VJg5o
白銀の髪の束が踊る。
ゆらゆら、と。
なぜか。
それは、彼女が恥ずかしがるように、あるいは悶えるように腰を左右に揺らすからである。
イヴは両の掌を自らの頬に添え、にへら、と口元をゆるませている。
「……どきどきしちゃいました?やっぱり、どきどきしちゃってましたぁ?」
きっと、答えなど求めていないのだろう。
でへへと、おおよそ年頃の娘の口に出す照れ笑いとは遠いところにあるような声が聞こえてくる。
「もっとみて、ずっとわたしをみて。ついでにぎゅってしてー。…………がばぁ〜!」
意味不明なことを叫ぶイヴに正面から縋り付くように抱きつかれる。
その勢いに、俺は堪えきれず床に押し倒された。
「んぅ〜♪」
俺の首元にうずめるようにしてイヴは顔を押し付けてくる。
イヴの髪が首元で擦れて少しむず痒い。
「……暑苦しい」
「そんなぁ。愛くるしいなんてぇ。えへへ〜」
なんて都合のいい耳してんだコイツ。
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