24: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga ]
2017/07/10(月) 23:57:13.49 ID:kFZGYhbt0
会話が途切れて、少しの静寂が私たち2人を包みます。
その沈黙を、再び杏ちゃんが破って。
「……おさんぽ、どうだった?」
つい、喋っちゃいそうになっちゃったけど。
でも、やっぱり今日あったことは自分の中にしまっておきたくて。
「いつも通りでしたよ」
と、また嘘をつきました。
「そか」
杏ちゃんはそのまま体制を180度反転させて、うつ伏せになって。
「杏、もう寝るね。おやすみ」
「おやすみなさい」
私は、先に出て行った2人を追いかけて、レッスンルームに向かいました。
レモン味とメロン味の飴と、デジカメに収まった、今日という日の大事なカケラを持って。
了
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