高森藍子「すきま」
1- 20
24: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga ]
2017/07/10(月) 23:57:13.49 ID:kFZGYhbt0
会話が途切れて、少しの静寂が私たち2人を包みます。
その沈黙を、再び杏ちゃんが破って。

「……おさんぽ、どうだった?」

つい、喋っちゃいそうになっちゃったけど。
でも、やっぱり今日あったことは自分の中にしまっておきたくて。

「いつも通りでしたよ」

と、また嘘をつきました。

「そか」

杏ちゃんはそのまま体制を180度反転させて、うつ伏せになって。

「杏、もう寝るね。おやすみ」

「おやすみなさい」

私は、先に出て行った2人を追いかけて、レッスンルームに向かいました。


レモン味とメロン味の飴と、デジカメに収まった、今日という日の大事なカケラを持って。








<<前のレス[*]次のレス[#]>>
36Res/23.70 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice