14: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga ]
2017/07/10(月) 23:48:05.54 ID:kFZGYhbt0
ぼんやり、そう思っていたら視界の左下から小さめのボールがコロコロと転がって来ました。
それに続いてこれまた小さな男の子が、ボールを追いかけて来たのです。
さらに続いて、彼のお母さんと思しき女性が、男の子を抱き上げました。
「すみませーん!ほら、ダメじゃない!気をつけてって言ったでしょ!」
「あうー?」
「ごめんなさいねぇ、この子、歩き始めたと思ったらこんなにやんちゃで……」
「気にしないでください。はい、ボールです」
「本当にすみません……ほら、あっちで遊ぼう!」
「あいー」
男の子はお母さんに抱かれながら、公園の奥の方へ消えていきました。
私は男の子に手を振りながら、その姿を見つめていました。
そう、私の歩いていた歩道は、ちょうど公園に沿って伸びていたのでした。
公園……ここはなんて名前の公園なんだろう。どんな層が利用してるのだろう。
どんな写真が撮れるのだろう。
好奇心が、また、ふつふつと湧き上がって来ました。
来たことのない公園。思わず入りたくなっちゃったけど。今日はビルまで行くんだから、がまん。
公園入り口のちょっと面白い形のオブジェを撮るだけにして、私はまたビルを目指しました。
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