11:名無しNIPPER[saga]
2017/07/11(火) 23:57:45.61 ID:25KwJjWj0
「奇跡だ・・・」 「神よ、ありがとうございます」
パン!
手を叩いた瞬間、全員俺のほうに目をやった
立香「ほら、戻してやったんだ。早く食料を持ってこい」
住民達はあわてて自分達が住んでいたと思われる、焦げた家、焼かれた家に走って行き、食べられるものを急いで探し始めた
数分後
立香「これで全部か?」
「は、はいっ」
住民達がかき集めた食料は手押し車の荷台程度に収まった
立香「これだけあれば街に着くまでもつかな。そうだ、お前に聞くがこの近くに街はあるのか?」
「ええ・・・、目の前の森を抜ければトゥリファスという街があります」
立香「辿りつくのに何日かかる?」
「半日はかかるかと」
立香「わかった。食料、譲ってくれてありがとう。よいっしょ、と」ギイィッ
立香「あっ、そうだ。穀物や果物、ミルクを飲むときは神に祈ってから食すといいよ」
「?」
立香「じゃないと悪魔が体に入りやすくなってしまうからね。じゃっ!」グッ
勢いをつけた車に乗り、目の前の下り坂を一気に下っていく
ゴロゴロゴロゴロゴロッ!!!
「うおぉおおおおっ!」
「(*・ω・)ン?」
「ト、ト、ト、トマラネェエエエ!!!ダレカタスケテェ・・・・」
「そのまま、どこかぶつかって死ね、山賊」
立香「ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ!」
エミヤ・オルタ「マスター、あいつらは生き残ると思うか?」
立香「エミヤ!座ってないで少しは助けろ!いや、助けてください。お願いします」
エミや・オルタ「質問に答えたら考えてやる」
立香「たぶん、数十人の内、何人かは生き残ると思う」
エミヤ・オルタ「根拠は?」
立香「神を信じてるって奴はいないが純粋な人がいたからって!目の前に岩壁だ!早く止めてくれ!」
エミヤ・オルタ「ハァ・・・森への道は?」
立香「たぶん、右だ!」
エミヤ・オルタ「了解した。失敗しても恨むなよ。マスター」
立香「いや恨む、王と共に恨む」
エミヤ・オルタ「知らんな。元々はお前が招いた事態だ。自業自得だと」カチャッ
「思うがね」バシュン
クルルルルッ ビイィン!
アーチャーが放った即席ワイヤーは木の幹に巻きつかれ、車は向きを変えていき、右の道へ入っていった
立香「・・・流石」
エミヤ・オルタ「お褒め頂き光栄だ。マスター」
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