93:名無しNIPPER[saga]
2017/07/08(土) 03:58:53.59 ID:GtJ6aU4I0
凛「私ね。結局卯月と一緒だったんだよ」
卯月「私と一緒?」
凛「うん。最初はね、卯月の気持ちがなんとなくしかわからなかった」
凛「友達が遠くに行ってしまう時に、少し寂しく感じることがあるでしょ。それと似た様なもんなんだと思ってた、卯月の気持ちの正体を私勝手に決め付けてた」
凛「でも、全然違ったんだよね。卯月がドラマに入ってきてからわかった。この気持ちは、そんな寂しさとは別の何かだって」
凛「私は卯月のことがわからなかったけど、自分のことはわかってる気でいた」
凛「でもそれも全くの勘違いだった。だって私は、今の私が何を考えてるか全然わからないもん」
凛「いつの間にか『卯月じゃなかったらよかったのに』って言ってる自分がいたんだ……だけど、どうしてそう思うのかすら理解できなくて、ドラマにも全然集中できなくて」
凛「でも決して、今の環境を恨んでいるわけじゃないんだ。卯月がドラマに来てくれたことを嬉しく思ったのは本当だし、今まで言ってきた言葉も心からの本音なんだよ」
凛「だけどそうじゃないんだ。私はね、私はただ……」
凛「……私はただ、何がしたいんだろうなって」
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