8: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/07/08(土) 00:28:13.67 ID:J2BrVGck0
沈黙が俺らを包む。見おろすと葉脈のように繰り広げられる幹線道路に、白と赤の光がアリのようにぞろぞろと動いているのが見える。
その脇には、大小様々なビルが放つ残業の光が煌々と光っていた。
空に比べると、ここは高さがあるとはいえど、やはりアーニャの言うように東京の光は"うるさい"。
「今年はお盆取れるかなあ」
「夏のイベントで大忙しじゃないですか」
「そうだった……今年もとれねーわ……」
「どこかで埋め合わせできないんですか?」
「お盆の山がいいんだよなぁ。もちろん季節外して行った方が空いてるのは確かなんだけど」
「プロデューサー、山派ですか?」
「アーニャは海派かい?」
「どちらも好きですよ」
「そっかぁ。山は虫とかその辺に目を瞑れば、ゆったりできてそれはそれで楽しいぞ」
「海も、場所を選べば静かに過ごせます」
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