劉備「ジャンヌ・ダルク助けるぞwww」サトシ「分かったぜ!」
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57: ◆vfNQkIbfW2[saga]
2017/07/18(火) 23:25:18.11 ID:UTjps5620
朝食の後、昼までしばしの自由時間を得たジャンヌは、どこか広い場所を求めて街を歩き回った。
サマルカンドブルーに照り映えるグーリ・アミール廟の前まで来ると、近くに立っている大樹の下に腰を落ち着けた。
昨日サトシから貰ったモンスターボールを取り出し、地面に向かって投げてみる。
光を放ちながらボールが割れ、炎天下の中ただ無性に跳ね続けるコイキングがそこにいた。

コイキング「ココッコココ」ビチビチッ

ジャンヌ「コイキング、跳ねて!」

しかし、何も起こらない。
昨日のサトシ戦でコイキングが見せた鬼神の如き跳躍は、どこへ行ってしまったのか。
ジャンヌは苛立たしげにコイキングの身体を蹴りつけた。

ジャンヌ「あいだぁーーーーッ!!!」

硬い。あまりに硬すぎる。
鉄球を思い切り蹴ったような感覚だ。
爪先を押さえて地面を七転八倒していると、頭上から声が降ってきた。

短パン小僧「馬鹿だなぁ、硬いコイキングを蹴るなんて。姉ちゃん、それでもポケモントレーナーなの?」

ジャンヌ「なによ、なんか文句あるっての」

短パン小僧「大ありだね! 実力のないトレーナーに飼われて、そのコイキングが可哀想だよ」

ジャンヌ「実力がない、ですって? あのねぇ、私は数日前に初めてポケモンというものを知ったのよ。ルーキーに決まってるじゃない」

短パン小僧「ポケモン歴の長短は関係ない。ポケモントレーナーは目が合えばバトル! 姉ちゃんのコイキング、叩き潰させてもらうよ」


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