劉備「ジャンヌ・ダルク助けるぞwww」サトシ「分かったぜ!」
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52: ◆vfNQkIbfW2[saga]
2017/07/15(土) 21:54:10.29 ID:MJaMpRgw0
ジャンヌ「う〜ん……はぁ」

視界が明るい。うっすらとまぶたを開けたジャンヌは、両腕を上に伸ばしながらあくびをした。
葡萄の香りが爽やかな朝の涼風に乗って、窓からそよそよと吹いてくる。
ポケモンセンターの寝具はベッドではなく布団を床に直接敷いたものだが、何層も重ねているので寝心地は悪くなかった。
久しぶりにぐっすりと眠った気がする。
聖女として戦に駆り出されていた時に比べ、地位も栄誉も失った現在の方が穏やかな朝を迎えられるとは、何たる皮肉か。

ジャンヌ「劉備さんとサトシには、感謝してもし切れないわね」

アブルハイルの城には泊まらなかった。選択する以前の問題で、泊めさせてもらえなかったのだ。
猜疑心に満ち溢れた彼は、どこの馬の骨とも知れぬジャンヌに寝込みを襲われる事態を恐れた。
そのため、客人であるはずのジャンヌは一歩たりともアブルハイルの起居するユルトに立ち入ることができなかった。
諸葛亮の献策により仕方なく、中立的な立場のポケモンセンターを宿として選んだのである。

ジャンヌ「お腹空いた……」グウゥゥ

エリートトレーナー「フリーザーの吹雪を喰らってから、僕のヤトウモリが目を覚まさないんです! どういうことですか、これは!」

ジョーイ「フム……この子はもう駄目ですね。心ノ臓が凍りついています。ポケモンタワーへゆくと良いでしょう」

エリートトレーナー「そんな、薄情な!」

対戦するポケモンの間に力量差があり過ぎると、敗者が死亡するのは当然のこと。
エリートトレーナーの慟哭を横目に、ジャンヌはのそのそと出口へと向かった。
溢れんばかりの陽光が、彼女を祝福するかのように降り注ぐ。

ジャンヌ「主よ……無事に悪魔の夜を乗り切れたことを感謝致します」

劉備「あッwwwおはよう尚香ちゃ〜んwww」

諸葛亮「陛下、彼女は孫夫人でなくジャンヌ殿でしょう。ラグマンのつゆをこぼさない!」

趙雲「後で兵達にも炊き込みご飯を持って行ってやらなくてはな」

魏延「ジャンヌ……」ピクッ

四人の武将が唐草模様の赤い絨毯を敷き、料理を囲んで談笑していた。
サトシはやけど治療のため、一日ポケモンセンターの奥に軟禁されているという。
劉備は右にずれて、ジャンヌに座るよう命じた。

劉備「名前www間違えちゃってごめんねwww尚香ちゃんに似てるからさぁwww」

ジャンヌ「は、はぁ……」

劉備「ぼくちんと尚香ちゃんの惚気話www聞いとく?www朝の小咄にはもってこいっしょwww」

ジャンヌ「別にいいよ、それより料理について教えて」

劉備「あれわ十年前の昼下がりのことだったwww」

ジャンヌ「話聞いてないし……」



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